再開のお知らせ｜銀貨と金貨と私。。。

2025年9月16日の相場

	小売価格（税込）	買取価格（税込）	前日比
金	19,281円/g	19,090円/g	+185円/g
銀	225.50円/g	219.45円/g	+3.41円/g

※徳力本店の地金相場より引用しております。

ご無沙汰しております。
「銀貨と金貨と私」は、2021年6月7日を最後に、4年以上も更新が止まってしまっていました。
実はその後しばらく体調を崩してしまい、そのまま記事を書くことができずにおりました。

その間も、このサイトを訪れてくださった方が少なからずいらっしゃり、本当にありがとうございます。
また、以前にメールをいただいていたのに最近まで気づかず、返信を試みたところアドレスが変更されており、送信できませんでした。メールをくださった方には、この場を借りてお詫び申し上げます。

おかげさまで今は元気になり、また記事を更新していける環境になりましたので、このたび再開することにいたしました。

金や銀を取り巻く状況もこの数年で大きく変わっています。これからまた、皆さまに役立つ情報や最新ニュースをお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

Contents

2021年6月と2025年9月の金銀価格を並べてみる
最新ニュース（2025年9月）
- - 参考元

2021年6月と2025年9月の金銀価格を並べてみる

2021年6月7日、最後に記事を投稿したときの金と銀の価格を覚えていらっしゃいますか？だれも覚えていないと思いますが・・・
あれから4年あまり。
2025年9月現在の相場を見直すと、金も銀も大きく値上がりしています。同時に、ドルに対して日本円が大きく下落（円安）しており、円建ての価格上昇にはこの為替要因も効いています。
まずは、その比較からご紹介します。

銀価格の比較

	小売価格（税込）	買取価格（税込）
2021年6月7日	111.32円/g	105.93円/g
2025年9月16日	225.50円/g	219.45円/g

➡ この4年で 約2倍 に。
銀は工業用途の需要と投資需要の両方から支えられています。特に、再生可能エネルギーの普及や電気自動車（EV）での使用量増加が注目され、産業需要が構造的に拡大しました。さらに、金に次ぐ「準安全資産」として投資マネーも流入し、2025年には13年ぶりの高値をつける局面もありました。

金価格の比較

	小売価格（税込）	買取価格（税込）
2021年6月7日	7,392円/g	7,282円/g
2025年9月12日	19,281円/g	19,090円/g

➡ この4年で 約2.6倍 に上昇。
背景には、世界的なインフレの長期化、各国中央銀行による積極的な金買い増し、地政学リスクの高まりがあります。加えて、この期間に日本円は大きく下落（円安）しており、ドル建ての金価格上昇に為替要因が重なったことで、円建て価格は一段と高い水準に押し上げられました。結果として、「安全資産」としての金の存在感が、これまで以上に鮮明になっています。

金と銀、4年で変わったこと

この4年で金も銀も大きく価格が上昇しました。

金は「安全資産」として、インフレや通貨の不安定さに備えるために買われ、約2.6倍に。
銀は「産業需要＋投資需要」の両輪で支えられ、ちょうど2倍に。

つまり、2021年当時に一部の資産を金や銀に振り分けていた方は、結果的に資産を守ることができただけでなく、価値の目減りを避ける形となりました。
これからの相場も油断はできませんが、円やドルといった法定通貨だけに依存せず、分散して備えることの大切さをあらためて感じさせるデータです。

※なお、私は「金や銀で利益を上げること」を目的としているのではなく、円やドルといった既存の通貨から資産を守ることを主眼にしています。

最新ニュース（2025年9月）

【news】2025年9月

ここでは直近の金・銀相場に関連する注目ニュースを解説付きでまとめます。

ANZ が金価格予測を大幅に引き上げ

オーストラリアの大手銀行 ANZ は、2025年末の金価格を 1オンス＝3,800ドル と予測しました。背景には世界的なインフレ懸念や中央銀行による金の買い増しがあり、ドル安基調も金の追い風となっています。

👉 投資家にとっては「下がれば買う」姿勢が今後も支えになりそうです。
HSBC が銀価格見通しを強気に

HSBC は 2025〜2027 年の銀価格見通しを引き上げました。金の高値で割安感のある銀に資金が流入しやすい状況に加え、太陽光パネルや半導体、EV分野での需要拡大が背景です。

👉 「産業需要＋投資需要」の両輪が銀を支えるため、長期的な強気見通しが続きます。
銀市場の供給不足が続く

鉱山開発の停滞や品位低下で供給が伸び悩む一方、再エネやEV関連の需要が急増。結果として 需給ギャップ が広がり、銀価格は長期的に強含みの傾向です。

👉 構造的な供給不足から「押し目は買い」と考える投資家も増えています。
米日貿易協定と為替の影響

2025年夏に結ばれた米日貿易合意は短期的に金需要を冷やしましたが、ドル安や地政学リスクの高まりで長期的な金需要は依然堅調。特に円安が続く日本では、円建て価格が一段と高止まりしています。

👉 日本人投資家は為替リスクを強く意識せざるを得ない局面です。