レバノン10月以来、通貨70％暴落・・・

2020年6月15日の相場

	小売価格（税込）	買取価格（税込）	前日比
金	6,625円/g	6,532円/g	+43円/g
銀	69.19円/g	65.01円/g	-0.22円/g

※徳力本店の地金相場より引用しております。

レバノン　中央銀行に襲撃・放火

CNN下記の記事（2020/6/12）の一部を抜粋して引用します。

（省略）
北部の都市トリポリでは、デモ隊が軍を狙って石を投げたり、市の中央銀行のオフィスに火炎瓶を投げつけたりした。南部のサイダやナバティフでも抗議デモが勃発した。
レバノンの通貨はここ数日で急落しており、１０月以来、約７０％下落した。必需品を輸出に頼る同国の通貨急落はパニック状態を引き起こし、この数カ月の間に食料品価格は急騰、大量解雇や事業閉鎖が相次いでいる。世銀の予想では、２０２０年のレバノンの貧困率はほぼ５０％に達する見通し。
（省略）
引用元：レバノン通貨７０％急落、全土で抗議デモ激化

以前からレバノン通貨は下落していましたが、ここ数日でものすごく下落したようです。

半年前からレバノンの多くの銀行が引き出しを月約1000ドルまでに制限していおり、1月14日にはドルの預金引き出し制限に激怒した抗議者たちが銀行を襲撃していました。

今回は中央銀行を襲撃、放火しているようです。

預金引き出しが月に約10万円は厳しいですよね。

預金から暗号資産や金（ゴールド）、銀（シルバー）を購入したくても購入できない。

日に日に預金資産に価値は下落・・・

さらに食料品価格急騰しているからつらすぎます。

日本が預金封鎖になるときには、他の多くの国々が先に預金封鎖などになっているはずなので、時間的余裕があるため個人個人では対応しやすいかもしれません。

ただ、日本は食料自給率が低く、輸入に頼っているので、通貨が暴落した場合、レバノン同様に食料品価格が急騰すると思います。

日本ではレバノンのように暴動や混乱がないとは思いますが、金（ゴールド）や銀（シルバー）、暗号資産をもっていることはなるべく秘密にしておいた方がいいかもしれません。

ちなみに日本の食料自給率はこちらです。

農林水産省によると平成30年度の食料自給率は、カロリーベースで37％、生産額ベースで66％となっています。

カロリーベースと生産額ベースの違いは下記のWEBサイトの記事に詳しく載っていますので、興味がございましたらご覧くださいませ。

日本の「食料自給率」はなぜ低いのか？食料自給率の問題点と真実

ビットコインなどの暗号資産に流れている

CNNのこの記事には記載されていませんが、

コインポストの記事によるとビットコインなどの暗号資産に流れているようです。

（省略）
一方、レバノン人はオルタナティブ通貨としてビットコインなどの仮想通貨に注目。レバノン中銀が米ドルなど外貨の購入制限を課しているため、レバノン人は従来の金融システムの代替手段として仮想通貨を使い始めたようだ。（日経アジアレビュー参照）
レバノンの中央銀行はこれまで資本逃避を防ぐために、クレジットカードでのビットコイン購入を規制している。また、インターネットなどのインフレが不安定であるため、仮想通貨の普及が進んでいなかった。しかし、政府・銀行不信から、一部のレバノン人は主にOTC市場を通してビットコインを取引し始めているという。
レバノンだけでなく、アルゼンチンやベネズエラなど、通貨インフレが深刻化している国においてもビットコインへの資金流入が高まっており、先日Localbitcoinsで歴史的出来高を記録している。
引用元：レバノン通貨70％暴落、民衆が中央銀行に放火　仮想通貨が代替手段か

通貨暴落・預金引き出し制限になると、暗号資産に逃避する傾向にあるようですね。

今はFRBも日銀も他の中央銀行も紙幣を刷りまくってますが、いつかはクラッシュするとは思いますが、どうでしょう。

借金が多い日本はハイパーインフレになれば借金帳消しになりますね。

なので、政府は借金が増えようが気にしてないと思いますよ。

ただ、資産も多いので、なんとも言えないですね。

確実に言えることは、ハイパーインフレになれば国民は苦しむことになります！

レバノンでは金（ゴールド）の需要が上昇しているとは思いますが、暗号資産にも資金がむかっているとなると、もっと経済的に豊かな国で通貨暴落・預金引き出しが起きた場合、暗号資産の価格に影響を与えそうですね。

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